絵描きはつらいよ

ツイッターで公開した絵の補足やブログ限定の絵の公開(予定)をしつつ、特撮作品の解説や感想なんかも絵を交えて出来れば良いな…というブログ。

「仮面ライダーオーズ」で一時期の絵の変化を振り返る。

仮面ライダーオーズ Full Combo Collection

 平ジェネFINAL、反響も大きかったらしく自分の周りで見た感想は良いものが多かったです。レジェンドライダーはもちろんですがその中でも特に「オーズ」の映司とアンクの件は凄かったです。これでもかってぐらい本編でのやり取りを思い出させるセリフがあったり、変身前後のBGMの合わせ方も1話を思い出して興奮しました。

 

 個人的にはあのBGMが戦闘に使われたのもシビれました。見た人だけ分かってくれれば幸いです( ˘ω˘ )

 

 

 

 そんな「仮面ライダーオーズ」は私にとっても思い出深い作品で、初めてDXベルトを買ったライダーであったり、平成ライダーでは初めて戦闘シーン等を編集してDVDに保存したライダーであったり、初めて整理券をもらって店に並ぶ機会を与えられたライダーであったりします。

 デザインについて改めて考えるきっかけにもなったのは本当に今でも影響してると思います。フィギュアーツも改造してコンボチェンジ再現や能力開放パーツなんかにも挑戦したりして。とにかく行動力のある時期にそのバイタルを刺激されまくった記憶。

 

 

 そういった思い出の中でも、鉛筆で「テレビに登場した全形態」を描いたというのが一番印象的。未だに描いた時の場所やら感覚やらを覚えているだけでなく、単純に技術的にレベルアップした時期の一つに描いたので変化が見てとれます。

 

 そんなわけで、1枚ずつ過去絵を振り返ってオーズの話をしつつ絵の話も書き残しておくのが今回の趣旨です。

 

 

 

 

 

 

 

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 まずはタトバコンボ。放送前に発売された宇宙船の写真を模写ってます。何が印象的だったかって表記が「タトバフォーム」だったんですよね。正式に情報を得るまでは「これが正しいんだよね????」と非常に困惑していました。

 どっちが先に完成したんだったか、「W」の仮面ライダージョーカーと同時期に描いてます。確かオーズが完成した後にWの最終回を見てジョーカーを2日で描いた流れだったような…。とにかく立て続けに描くぐらいテレビ放送の熱量が凄い時期でもありました。

 

 絵としては、まだ質感を描き分けるという概念が無かった頃。加えてメダルやオーラングサークル(胸の紋章)、オースキャナー等、丸いシルエットのアイテムやパーツも多くその辺に苦労しました。この後何度も描いてますが、上手くいったりいかなかったりで最後まで苦戦してます。ただこの時点で既に複眼に対しての執着があったことは分かって頂けるでしょうか。

 また、今はツイッターで普通にやってる「放送日に合わせての投稿」を意識し出したのもこの時期です。当時ツイッターでは絵を大っぴらに載せてませんでしたが、やってることは一緒( ˘ω˘ )

 

 

 

 

 

 

 

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 2枚目はガタキリバコンボ。こちらは宇宙船の特写写真を資料に模写。全体的にでかでかと描いてる一方左手首が小さく見えるのでまだその辺に気が回らなかったんですね(他人事のように)。

 これもテレビ初登場回の放送に合わせての投稿だったと思います。そしてpixivでは魔進チェイサーの絵を出すまでは一番人の目に留まった絵でした。ここが承認欲求が大きくなる一つのポイントだったと思います。欲望だよ!

 

 絵としては、クワガタとカマキリの紋章がバランス良くて良いなぁと思います。バッタもタトバと比べりゃ全然。ドライバー内のメダルの模様も再現しつつ、ドライバー自体のデッサンは足で隠れてるけど狂ってるのバレてるぞ?という感じですね(;^ω^)

 複眼は主張も控えめでありつつパターンがちゃんと分かる仕上がりで綺麗です。コイツさっきからホント他人事のように審査してんな…

 

 

 

 

 

 

 

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 3枚目はラトラーター。これは…登場から時間おいての制作でした。受験期だったもんね。でも描いたの11月なんだよなぁ…真っ最中じゃん…(

 資料は確か東映ヒーローMAXだったと思います。文字かぶりが多い児童誌と比べてサイズは小さいものの模写の資料としては使いやすい写真が多いんですよね…最近買ってないけど…

 

 こちら絵に関しては見て分かる方多いと思いますが下に行くにつれて縮小されています。ダビデ像かよ。一点集中が過ぎてパーツ毎に目視して描いていた証拠ですね。相変わらず質感再現はいまいちなんですが、右手トラアームや複眼を見るに、手でなんとなく質感を出す方法を探っている感覚。実際複眼は今の絵と比べてもなかなか綺麗です。反射の少ない面にポツンとハイライトを置く感じ。ただメタリック部分のライオンのパーツのグラデーションがへなちょこなのでやっぱりまだまだです( `ー´)ノ

 そして前の2枚と比べて黒の置き方が大胆になりつつあります。確かにこの辺からガシガシッと塗るようになった覚えがあるような…?と言っても当時は枚数も少なかったので何とも言えませんね…

 

 

 

 

 

 

 

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 4枚目はサゴーゾ。描いたのは3月?4月だったかな?(完成が4月1日でした

 受験も終わり大学に行く前のお休みを使っての制作。資料はラトラーターと同じ雑誌から。これの前に確か昔のブログでのリクエスト絵の制作をやって、ようやくオーズ模写再開という流れでした。もうとっくにシャウタも出てて放送日に合わせての投稿が出来ず寂しかったですねぇ

 

 絵は何か急に黒くなった感じ。同時期に描いたクインメザードやガンQも影が濃いのでそういう時期だったんでしょう(どういう)。この頃からメタリック部分の塗りが良くなってます。何か意識したとかそういったきっかけはあったかな…友人からのリクエストのダークキバが既に近い完成度だったのでそこが転換期だったのかしら。

 それにしても全体のバランス、複眼の描き込み、メタリック塗り、ドライバーのデッサン等、かなりちゃんとしてて今更ながら驚き。オースキャナーはそんなボコンとしてたっけ?ぐらい。

 

 

 

 

 

 

 

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 5枚目、タジャドル。宇宙船の特写を模写。6月完成で既にプトティラが大暴れして何なら制御出来始めた頃なのでは…?

 

 で、いきなり絵についてのコメントですが、急に雰囲気変わってます。何だろう、お利口さんというか…(言い方)。それもそのはず、大学で勉強し始めた結果がここで出ました。絵を描くというのを初めて人に教わって乾いたスポンジの如く吸収している最中なわけですね。黒いスーツ部分の描き跡がまだ鉛筆っぽさを残していますが、2層のクリアパーツが存在するマスクの質感やオーラングサークルの金縁に反射している顎辺りの描写もしてて人は変わるもんだなぁと今更感じております。

 ただこの絵は「勉強する前の描き方で描いた部分」「勉強したことを実践した部分」がマザルアップしてるせいか統一感が失われてるような気はします。そういう意味では前のサゴーゾの方が見てて安定感はあるというか。

 

 

 

 

 

 

 

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 6枚目、シャウタ。これは東映ヒーローMAXだった気がします。複眼のくっきり具合があまり特写っぽくない(

 これは6月下旬でした。大学の放課後に教室借りて描いてた記憶があります。Fを使えば薄くもならないしB以上の鉛筆より跡が残らねぇ!と思いながら描いてました。芯の尖り具合も関係あるというのを実感するのは卒業後ですね(おっそい

 

 先程のタジャドルと比べてより模写という概念に近付いてきたと思います。ベルト周りの塗りとか徐々に綺麗になってきた。オーラングサークルのタコの紋章とか薄くてもグラデーションが出せるようになってきてるし。オースキャナーもちょい四角くなってるけど崩れてる感じは少ない…

 こうして制作は最終章へ…(

 

 

 

 

 

 

 

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 7枚目、プトティラです。ハイパーホビーのほぼ1ページの写真を使ってます。大学のメインの教室で描き進めていた覚え。テレビ放送と比較するともうラストに差し掛かってます。この辺の記憶が不思議と薄くて、とにかくメタリック塗りが辛かったことばっかり覚えてますね!

 時期は7月末と1ヶ月近くの制作期間。この頃から1枚1ヶ月が目安に。とにかく描いては消しての繰り返しで質感を出す戦法でした。そら時間掛かるわ…

 

 絵としては今見ても納得のいくもので、pixivのアイコンは未だにこれです。グラデーションが若干しつこ過ぎかもしれませんが、薄い色の中で明暗の移り変わりを再現したり、影の濃い部分は大胆に濃くしたりと今の制作でやってることの土台になったんだなぁとしみじみ。ガルシアはオーズで成長しましたよ。オーラングサークルとオースキャナーが歪んでるのを見て、そこだけは1年描いても克服出来ない壁だったなと改めて反省。

 

 

 

 

 

 

 

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 おまけの8枚目というかこれが最後になります、ブラカワニです。これは特写。

 これはなんと映画公開日に投稿してます。最後の最後で間に合わせたっけ…覚えてねぇや…(

 

 ここまで来るともうスッキリした仕上がりで変なしつこさもない、それでいて明暗の差が大きい絵に。シルエットが地味なコンボですが、これもお気に入り。コブラヘッドの描き込みと体に対してのドライバーのサイズが丁度良い。

 シャウタ辺りから特写とそれ以外のライティングの判別が出来るみたいな感じで書いてきましたが、正確にはこの辺の制作を通してハッキリ分かるようになった記憶。そして特写写真集購入に踏み切ったのも一連の制作が一因だったり…?

 

 

 

 

 

 

 

 そんな感じで、ほとんど自己反省と自画自賛になってしまいました。

 

 皆さんも、絵とは限りませんが、当時ハマった作品に関わるアイテムを振り返ると、何考えてたか思い出せると思います。

 

 そういった振り返りが自信に繋がったり、今の自分を奮起させるきっかけにもなったりしますので、どんどん自分を客観的に見つつ、どんどん自分を褒めていきましょう。

 

 そんな趣旨だったっけねこれ…

 

 それでは、また。