絵描きはつらいよ

ツイッターで公開した絵の補足やブログ限定の絵の公開(予定)をしつつ、特撮作品の解説や感想なんかも絵を交えて出来れば良いな…というブログ。

「仮面ライダーオーズ」の怪人・グリードを描いてた頃を振り返る。

平成仮面ライダー怪人伝

 前回のオーズの記事。今までで一番反響が大きかったです。

 

 オーズの話というより自分の周辺の話になってしまって需要が減った感がありましたが、何とも有難い話であります。

 

 それもあってか私自身もオーズ熱がまだ冷めず、続編とまではいきませんがオーズネタ第2弾もやってしまおうと今回の記事を書かせて頂きます。

 

 タイトル通り、過去に描いたグリードを振り返りつつ、今度は放送終了後に何してたかなというのを思い出していきます。ちなみにグリード全員ではないのであしからず。

 

 

 

【前回の記事】

 

 

 

 

 

 

 

 

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 1枚目はウヴァさん。さも当然のことのようにさん付けです。オーズ放送前からその姿に圧倒的な格好良さを感じた人も多いはず。荒くれ者だけどどこか間抜けなシーンもあって変な愛され方をされている昆虫怪人です。

 公開日は3月。確か当時やってた「ウルトラマンサーガ」に合わせてサーガも描いてました。大学生として初の春休みで「何のしがらみもない長期休暇だ~!」と喜びも束の間、いつもの絵はいつも通りのペースでしか進まず世の中そう簡単にいかないことを学びました。完全に自己責任だけど。

 

 絵に関して。意外と複眼の透明感が出なかったのが心残りです。また、前回も紹介したブラカワニコンボ描いてから半年ぐらい経ってるので描き方も少し変わってます。よりグラデーションに拘ってる感じ。キャラ人気もあって当時からウケも良かった1枚。

 

 

 そもそも何故放送も終わりフォーゼが盛り上がってる時期にフォーゼを描かずにいたのか。いや、フォーゼもエレキステイツまではちゃんと放送に合わせて描いてたんですが…

 一つはファイヤーステイツが思ったよか上手く描けずおじゃんになったのがあります。MEGAMAXに合わせてアクアを描いてるので単純にモチーフが上手く表現出来なかっただけで現行作品に対するモチベーションが…とかそんな問題ではありませんでした。

 もう一つはポジティブな理由で、友人から本を貸してもらえたからです。その本が冒頭でもしれっとありましたこちらです。

平成仮面ライダー怪人伝

平成仮面ライダー怪人伝

 

  その名も「平成仮面ライダー怪人伝」クウガからオーズまでの主要怪人を全身写真付きで見られるというなかなか貴重な書籍であります。怪人に限らず特撮スーツの全体図が見れる本ってなかなかないんですよね。児童誌でも見れますがフォントがかぶってるパターンが多いですし。

 

 そして何よりグリードは完全体の写真が掲載されていたんです!これはチャンスだと思い友人から借りました。というか友人も最初から貸す気で持ってきたという。

 

なので、完全体グリード4体に関しては全てこれを資料に描いてます。

 

 

 

 

 

 

 

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 2枚目はカザリ。4月に公開。黙々とグリード制作を続けていました。いわゆるずる賢いキャラは当時そこまで好きではなかったんですが、人間態怪人態共に役者さんの仕草が格好良かった印象。凶悪どころか愛嬌のあるマスクとパンクなデザインとのギャップも◎。

 

 絵については、ウヴァ同様目のクリア感がいまいち。面積が小さいというのもありますが、メタリック塗りとの差別化が分かり辛かったかも。当時はとにかく目の前の物だけ見て忠実に描き出すことだけ考えてたのを思い出します。他のパーツとの比較で質感を出せることが分かればまた変わっていたかもしれません。

 しかし細かいパーツの描き込みは今見ても頑張ったなぁと思います。トゲトゲの部分は描いてて楽しかった記憶がありますが、今描いたら多分全然楽しくない。ドレッドヘアーっぽい触手も着ぐるみっぽい質感が出せてる。体型も太過ぎず細過ぎずでカザリっぽい。

 

 

 

 

 

 

 

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 3枚目はメズール。制作は5月。変身前後で見た目の年齢が変わる不思議な感覚。いや、声も変わってるし見た目の年齢ってのは違うんですけど…(ヤヤコシイ

 当時から女性怪人ってのは珍しいわけではなかったんですが(もっと言うとWの方が女性率高くない?)、妙な人気を獲得していました。大学の先輩が怪人態に恋していたのを思い出す…

 後、この時並行してゾフィーを描いてました。今思うと時間があったからこそだなぁと。

 

 絵は女性怪人らしさというかセクシーさを少しでも出すにはどうしたら良いか軽く悩みつつ制作。シルエットは肩からのローブで隠れるしいつも足は描かない構図になるので結果的に胸部の立体感で勝負することに。

 それだけでなくローブの質感やシワ、ボディの細かいシワなんかも描き出せたのは良かったです。目の透明感も少しは改善。

 

 

 

 

 

 

 

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 4枚目はガメル。一番好きなグリードということもあって気合入れてました。大袈裟に言えばこれを描くためにグリードの括りで制作を進めた節もあると思います(

 初めて見たOPでありえないぐらいゴツい姿になってて「お前これになんの!?」と1話を見ていましたね…キャラもおとぼけっぽくて良い…。フィギュアーツではグリード兼用にしつつほぼ彼の為にグリード不完全素体を作ってました。久しぶりに引っ張り出して来ようかしら

 

 制作は途中までというか終盤までトロトロと進めていました。6月中に完成させないとと思って最後の方急にスピード上がりましたが、絵を見るとそれを感じさせない仕上がり。この絵は自分の中で一つの到達点まで登り切ったものだとしてます。明暗表現とグラデーションのバランスが上手く噛み合って存在感を出し切れたのではないかと。この後そのバランスが崩れ始め軽いスランプ時期に入るんですがそれは別の話。

 

 次で最後になります。

 

 

 

 

 

 

 

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 5枚目は腕アンク。これだけは特写写真集を元に制作。グリード態でも良かったんですが、写真集にあったメダルを持った写真が収まりが良いなと思って選びました。

 この後既にウィザードも描く予定だったので、ここから更にグリード描き続けるのは疲れるなぁ、キリの良いタイミングで敢えて腕ってのも良いかもと思い描き始めた…という経緯だったような…。今となっては曖昧な記憶ですが。

 

 絵としては質感の描き分けという観点からも良いモチーフだったと思います。布部分とメタリック部分と地肌(?)部分。布のほつれ具合がお気に入り。最近はこういった表現をしてないので次描く時が怖いです_( _´ω`)_

 メダルや指輪等のアイテムもあり描いてて飽きない素敵な腕アンクでした。いつかは怪人態も描きたいけど、今更資料が増えることはなさそうなので難しそうだ…

 

 

 

 

 

 

 

 以上になります。

 

 自分の絵を通して改めてグリードの魅力が伝われば幸いです。

 

 それでは、また。