「エンターテインメントアーカイブ 帰ってきたウルトラマン」が怪獣の資料本として優秀過ぎるという話。
エンターテインメントアーカイブ 帰ってきたウルトラマン (NEKO MOOK)
- 作者: 中村宏治
- 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング
- 発売日: 2018/01/31
- メディア: ムック
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先日駅の本屋で見つけたこちらの本。
帰マンこと「帰ってきたウルトラマン」の基本データに加え、全エピソードについて紹介されています。
…なんて言うと、これまでもそういった本出てるじゃんと思われるでしょうが…
こちら、怪獣を描く人間としてオススメせざるを得ませんでした。
その理由は2つ。絵を描く上でとっても重要な理由です…!
実際に手を取らないと分かんないんですが、大きい&厚い。
その割にインタビュー記事が少ないという欠点も既にレビューで指摘されていました。
それでもこの本を押したいのは「着ぐるみ怪獣の資料として優秀」だからです。
こちらはサンプルの一部。
王道岩石怪獣、ゴルバゴスの回ですね。
塗装前(語弊がある)の写真、ほぼ全身が映っています。
これ、怪獣描く人にとって恐ろしいぐらい有難いポイントなんですねェ!( ゚Д゚)
巨大特撮ものにおいて巨大感を出す為に使われるテクニックの一つが「足元を映さないor煙等でぼやかす」というのはなんとなーく理解されている方も多いと思いますが、その弊害の一つが「下半身のデザインや造形がどうなってるか上手く見れない」だったりします。
放送中の作品だったりすると特にそういった事が多く、児童誌や特撮雑誌でもよく分かんねーしソフビも塗り分けがざっくり(たまに塗り分けという概念すら生まれない単色だったりする事も増えましたね…)で、最後の頼みである本編の次回予告でも足元が見れるなんて滅多にないんですね。たまに三面図なんかが載っていた時には狂喜乱舞、泣いて喜ぶわけです。
これはあくまで放送期間中に登場した新怪獣を放送日に間に合わせられるように描いてきた人間の意見なので、ここまで手厚くカバーしろというのは贅沢かつ傲慢な言い分です。話題が反れました。
しかしマイナーな怪獣になると、放送から時間が経っても同様の現象が起こるんですね。要は書籍・ネットで公開されている写真があまり見当たらない。
メジャーな怪獣は大きな写真で何度も取り上げられますし、母数が圧倒的に違ってくるのです。
しかし今回紹介した「エンターテインメントアーカイブ 帰ってきたウルトラマン」は、本編登場怪獣ほぼ全員分の全体像が把握出来る写真が載っているのです。大事です。
更に雑誌のサイズも大きいので必然的に写真のサイズも大きめ。
この写真が大きいというのもポイント高いです!
怪獣によりますが、同じ作品に登場するキャラなのでディテールの差は基本的に似たレベル。
どんなマイナー怪獣だろうとその着ぐるみには一定以上の情報量があるのです。
しかし雑誌によってはメジャー怪獣は大きい写真、それ以外はちんまり…なんてことも普通なので、絵の資料として機能しない事もあるんですねぇ。
そういう悲劇がこの書籍内では極力避けられています。
そんなわけで、
①「帰マン怪獣の全身図が多く見れる」
②「どの怪獣も一定サイズの写真で見れる」
という2つの理由から、こちらの本をオススメさせて頂きました。
他にも他の書籍ではあまり見れないものがある等の理由もありますが、今回は特に上記の理由で推しますよぉ
いやぁ良い買い物したな…
しかしこの本、似たものをどっかで見たような…というか買ったような…
エンターテインメントアーカイブ ウルトラマンG ウルトラマンパワード (NEKO MOOK)
- 作者: 中村宏治
- 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング
- 発売日: 2017/03/24
- メディア: ムック
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これじゃん|д゚)
パワードドラコの絵やパワードVSゼットンの絵の資料に使ったこの本じゃん|д゚)
道理で厚さとか紙質とか背表紙とか見覚えがあると思ったんだよ!(本屋で気付け
こちらも怪獣の資料として同様にレベルの高い一冊であります。
ありがとうネコ・パブリッシング(出版社)…
「エンターテインメントアーカイブ ウルトラマンG ウルトラマンパワード」のお陰で描けた絵です。
良かったらどうぞ٩( ''ω'' )و(結局自分の絵の宣伝
それでは、また。