絵描きはつらいよ

ツイッターで公開した絵の補足やブログ限定の絵の公開(予定)をしつつ、特撮作品の解説や感想なんかも絵を交えて出来れば良いな…というブログ。

仮面ライダーアマゾンズ完結。アマゾンオメガの異質さに気付く。

仮面ライダーアマゾンズ 主題歌「Armour Zone」

 「仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判」見ました。

 

 シーズン1で提示したテーマを扱いつつ、あらゆる立場のキャラクターの行き着く先を見せられました。アマゾンズでは「正しいかどうか」というよりも「こういう決断、行動をした者はこうなるんじゃない?」という可能性を見せる作品なのかなぁと、ここに来て思うところがあります。

 

 これまで同様、過激なフレーズが入り混じった激しい主題歌も相まって呆然とする気持ちと爽快さの両方が味わえました。

 

 

 

 映像作品の感想に関しては皆さんされていると思いますし、自分の稚拙な文章でネタバレを喰らう方を想像すると少し後ろめたさがあるので、今回もライダーデザインという観点から気になった点を書いていきたいと思います。

 

 ずばり、アマゾンオメガの異質さについてです。

 

 

 

 

 

 

 

【Amazon.co.jp限定】 S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーアマゾンオメガ 約145mm ABS&PVC製 可動フィギュア

 シーズン1から出ずっぱり(そりゃ主人公だもの)の仮面ライダーアマゾンオメガ。

 

 初代アマゾンのカラーリングを模しつつ平成ライダーの記号によって生まれ変わった、正に「平成のアマゾン」と言うべきライダーです。

 

 シーズン1のラストで「人の遺伝子を持つアマゾン」である事が判明し、人やアマゾンを捕食しない、他のアマゾンと比較して回復力も進化の可能性も大いにある等、いわば別格といったポジションでした。

 

 加えて変身者である悠の「守るものの線引き」が加わり、人から見てもアマゾンから見ても異質な存在で有り続けたと思います(劇場版についてはまた話が変わってくるのでその辺は省略…

 

 思えばシーズン2の時点でその異質さがデザインにも反映されている事に気付くべきだったのかもしれません…

 

 というのも、アマゾンズ劇中に登場した「ライダー」と呼ばれた者達の中でオメガだけが「口が無い」、もっと言うと「初代アマゾンの口の意匠が施されていない」デザインなんです。

 

 

 

 

 

 

S.H.Figuarts 仮面ライダーアマゾンアルファ (2nd season Ver.)

 アマゾンズ内では始祖のライダーとなるアルファ。初代のカラーリングを逆転させ、傷を思わせる緑の模様が異形の血を思わせる赤い戦士。もちろん口はギザギザ、初代順守。

 

 

 

 

S.H.Figuarts 仮面ライダーアマゾンシグマ 全高約145mm ABS、PVC 製

 シーズン1にて登場した銀色の死人・アマゾンシグマ。オメガになる前の悠の怪人態に近い姿で、その怪人態がそもそも初代アマゾンをオマージュしているので当然シグマも同様、初代的な口になるわけです。

 

 

 

 

RAH リアルアクションヒーローズ GENESIS 仮面ライダーアマゾンネオ 『仮面ライダーアマゾンズシーズン2』 ノンスケール ABS&ATBC-PVC製 塗装済みアクションフィギュア

 シーズン2の主人公・千翼が変身するアマゾンネオ。「体が変わる」イメージのアルファとオメガと違い、青の上をメカニカルな鎧という「体を覆う」イメージのネオ。終盤における「抑え込むべき姿」のことを考えるとこのデザインは最適解だったように思えます。

 

仮面ライダー仮面之世界(マスカーワールド)4 [18.仮面ライダーアマゾンネオ](単品)

 パッと見メカライダー的でこっちの方が異質に見えますが、初代アマゾンマスクに装甲を着せた構造になっています。アップのシーンで見える「真の顔」にシビれた方もいるのではないでしょうか(何よりオメガも同じドライバーで似た形態を手に入れて特別感は薄れますし

 

※余談ですが、アマゾンネオは「真・仮面ライダー」で見られなかった装甲を着たシン、そして「仮面ライダー THE NEXT」に続きがあれば生まれたかもしれないリブートライダーマンのオマージュでありリベンジであったのかなぁというのが個人的な見解です。

 

 

 

 

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 そして劇場版で現れるアマゾンネオアルファ。巷ではゲンゴロウ獣人がモチーフなんじゃねぇかとの噂ですがそれはそれとして(

 

 こちらはアマゾンネオと似たデザインかつ、長い触角や口元のパイプが今までのライダーとは違った雰囲気を出しています。

 

 最初見た時こそ表情が読めないというか、格好良いのか悪いのか判断がつかない不思議なマスクだなと思っていました。でも劇場版を見てこれもアマゾンネオに近いスタイルなのだと把握。

 

 頭部中央から伸びるトサカ、初代アマゾン的な下顎。頭の左右から後ろに伸びる突起が無くてアマゾンらしさ減ってますが、紛れもなくマスクonアマゾンフェイス。

 

 「封じるべき姿を鎧で覆う」アマゾンネオとはまた違ったニュアンスを感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 お話にはあまり触れずアマゾンズライダーを並べてみましたが、こうするだけでもオメガが作品内のライダー内でも特殊だと思えます。

 

 ここから私は、悠のキャラクターに基づいたデザインだと思いました。

 

 アマゾンオメガは劇中で「人を食べなくても衝動を抑えられる」という設定です。設定とデザインどちらが発端かはともかく、人を食べないアマゾンが口、牙が無いデザインになるのって自然な流れなのかなぁと思います。

 

 シグマは食事いらないのに何故口あるデザインやねんとか、オメガ噛み付き攻撃してるし深読みし過ぎなのでは?とか言われそうだけど(´・ω・`)

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面ライダーアマゾンズ Blu-ray COLLECTION

 それでも、「アマゾンズ」の世界における悠/アマゾンオメガのポジションを黙して語る重要な要素になったのではないか、というのが私の思いでございます。

 

 そんな悠の行き着く先。立ちはだかる仁さん/アマゾンアルファ。

 

 劇場版で見られます。魅せられます。

 

 机上の食物連鎖を問い詰める劇場版仮面ライダーアマゾンズ

 

 「いただきます」の精神で、是非ご覧下さい。

 

 

 

 

 

【追記】

仮面ライダーアマゾンズ 主題歌「Armour Zone」

仮面ライダーアマゾンズ 主題歌「Armour Zone」

 
仮面ライダーアマゾンズ SEASON ?/仮面ライダーアマゾンズ 主題歌「DIE SET DOWN/Armour Zone」

仮面ライダーアマゾンズ SEASON ?/仮面ライダーアマゾンズ 主題歌「DIE SET DOWN/Armour Zone」

 
EAT, KILL ALL

EAT, KILL ALL

 

  主題歌めっちゃすき。

 

 それでは、また。