絵描きはつらいよ

ツイッターで公開した絵の補足やブログ限定の絵の公開(予定)をしつつ、特撮作品の解説や感想なんかも絵を交えて出来れば良いな…というブログ。

工作怪獣ガゼラ

f:id:garcia1053:20180616222602j:plain

 描いた時の感覚を忘れる前に更新したい。ガルシアです。

 

 先日のルガノーガーで一段落したと言いつつ、フュージョン怪獣も新たに制作中。

 

 基本資料は自分のデザインラフ+αなので、久々に描いたら等身が変わってました(

 

 めげずに進めます。

 

 

 今回はセブンガーの次に制作したガゼラです。

 

 

 

 

 

 

  おもちゃ怪獣ではなく工作怪獣。だって粘土で作った怪獣だもの。

 

 子供が作った怪獣の人形に怪獣の魂が憑りついてマジモンの怪獣に!

 

 しかもやたら強い(子供が考えた設定全部採用されてます_(:3 」∠)_

 

 見た目はユニークですが、誕生経緯はキングオブモンスに近いところがありますね

 

 

 

 

 こちらの怪獣、造形物が見つからなかったので基本は紙資料を参考に描いてます。色も青系かな?と思ってたら青緑に近い。自分の絵では緑っぽくなってます。また、口や耳と思われる部位の赤、下半身に見られる黄色も再現。

 

 洗濯バサミやラジオの増幅器等、本来小さいものがそのまま巨大化してるのもポイントです。あくまで怪獣のパーツとして同じスケール感を出したいもの。ガゼラの場合はロボット玩具の腕が付いてたお陰か、やたらパワフルで怪獣らしくなったかもしれません。また、意外と横から見た図がボリューミーだったのでこちらも伝わるよう描いてます。文字付きだと分かり辛いけど…(;'∀')

 

 さっきから言ってる様にガゼラの元は粘土人形。その質感もなるべく粘土らしくなるように塗ってます。アニメ塗りみたいにやらずちまちまとやっていくと上手くいきました。

 

 他にも、画鋲や口のライターにも拘りあり。特に後者は口内にありよく見えないので100円ライターで画像検索してます(子供が素材にするぐらいだし安物のデザインの方が合うかなぁという

 

 制作についてはこんな感じ。どの部位も既存の生物と比較出来ず「この解釈で伝わるのか…?」と迷いつつゆっくり描いてました。ガゼラ、面白いです。

 

 

 

 

 

 

 

ウルトラ怪獣アートワークス1971−1980

 最後にガゼラの着ぐるみについて一つ。

 

 正直この怪獣、よくあるユニークなデザインぐらいの認識でした。80を全編見てないというのもあり動く怪獣を一体一体詳細に確認していなかったので。

 

 しかし冷静に見ていくと、ガゼラの着ぐるみってとても粗雑に造られているんですよね。しかも意図して。これは「ウルトラマン80」の特撮クオリティの高さから「意図して粗雑に造られた」というのが分かります。

 

 昭和怪獣の一体として見るとまぁこんなもんかなと思ってしまうんですが80怪獣はどれもしっかりした造形で、それ以前の怪獣と比べると狙ったシャープさを持つ着ぐるみが多かったりするのです。

 

 その中でこのガゼラ。子供が作ったものが巨大怪獣化、という設定を踏まえたデザインと造形。特撮の造形物は必ずしもデザイン段階でのイメージ通りにならないというのを知っているからこそこの狙い通りの怪獣に感動したというお話でした。

 

 それでは、また。