ニセ・ツルギ
美剣ではなく、ツルギです。いやツルギでもヒカリでもないんですけど…
3日連続怪獣絵、3枚目は「ウルトラマンメビウス」よりニセ・ツルギです。
かつて復讐の為に地球人にも少なからず恐怖を与えてしまったウルトラマンヒカリ。ボガールを倒した後はメビウスやGUYSと協力し光の戦士としての関係を良好に築いてきました。
しかし宇宙で戦ったババルウ星人がかつての自分の姿・ハンターナイトツルギに変身、市街地を破壊したことにより窮地に立たされるのでした…
ババルウ星人の個人的な恨みがきっかけとなった今回の事件。確かに元凶はババルウなんですが、ヒカリと地球人の信頼を築く上ではいずれ通る道だったと思います。確かに心を取り戻し地球の為に戦ってはいましたが、多くの地球人が抱いていた「ツルギへの恐怖心」は「青いウルトラマンへの不信感」へと繋がっていたのです。
「メビウス」の世界では地球に来た青いウルトラマンはヒカリが初めて。不手際があったとはいえ最初から怪獣を倒す為に戦うメビウスに対して、特定の怪獣のみ狙い時には街をも巻き込むツルギはどちらかというと侵略宇宙人と同列になっていました。
そういった事情を呑んだヒカリ、そして同化していたセリザワが出した決断。敵を倒し地球を守る、それよりも更に先の未来を見据えた選択とは…
「群青の光と影」、名エピソードです。
そして何故いきなりあらすじをしっかり紹介したかと言いますと、あまりに作業がスムーズに進んだ為制作中の写真が全く無いからなんですね(
なので今回は趣向を変えて、過去制作物との比較や背景素材について簡単に載せておこうと思います。
悪トラマン3枚目はニセメビウスでした。ボディバランス、ポーズ共に思い通りで満足。
— ガルシア@複眼とベルト描き込むマン (@garcia1053) December 2, 2017
マスクは左右で違う表情に見えるようにしてます。 pic.twitter.com/lMCRnXkih6
まず参考にしたのは過去に描いたニセメビウス。同作の偽物だからではなくマスクの演出に理由があります。
口元を中心にマスクが半分だけ笑っている形状にしてあります。劇中でも口角を上げてニヤリと笑うシーンがあったのでそういった再現もしつつ、本来の顔ではないという意味合いも込めてアンバランスさを出すという狙いも。
今回のニセ・ツルギはババルウ星人が変身しているのでザラブ星人によるニセデザインとは違うんですが、それだとただツルギ描いたのと差が分かり辛いという事で変身中または内なる邪心の表面化といった演出で半面ババルウにしています。
いつもお世話になっているフリー素材DLサイト・ぱくたそ様。
今回はアナログ作業の時点で爆炎の照り返しを描いたので、爆発素材を利用。と言っても爆発ではなく…
からあげなんですが。
いつぞやツイッターで見たからあげを編集したら爆発エフェクトになるというのを前からうっすら使ってはいたんですが、今回ほどしっかり背景に溶け込ませたのは初。
ちなみにこれが上の画像から自分用に作った爆発素材。これを夜景写真やツルギの絵、煙エフェクトなんかと一緒に使うことで今回のイラストは完成しております。
応用と言って良いか分かりませんが、切り株の写真から電撃エフェクトを作ることも出来ます。
背景文字付き。後でpixivの方も更新予定。 pic.twitter.com/EKaoW47OSe
— ガルシア@複眼とベルト描き込むマン (@garcia1053) March 11, 2017
エフェクト付けるのたーのしー! pic.twitter.com/ef3D13tFcD
— ガルシア@複眼とベルト描き込むマン (@garcia1053) September 23, 2018
こういった感じで結構使ってます。楽しいですね。
そんな感じで今回はデジタル作業も紹介。
背景描きたくないけど背景あった方が良いよねという横着が発端でしたが、こうして続けていくと色々面白いことが出来たので何でもやってみるというのは大事。
これにて一旦怪獣絵はおしまい。フュージョン怪獣も明日載せますが3ヶ月前に描いたヤツなので新作という感覚があんま無いです(
それでは、また。