超鎧装獣グルジオレギーナ
我こういう怪獣すき!ガルシアです。
1話登場怪獣が強化して再登場というのは平成ウルトラだと結構お馴染み。
「R/B」でもグルジオボーンがグルジオキングに強化され後半戦開始と共に大暴れしましたが、今回はキングのその先へ。女王、グルジオレギーナが登場です。
家電で構成された機械群、ややシュールな全自動ジャイロ操作ギミック、そしてクリスタルに閉じ込めると「ご飯が炊けました」…。そう、個人的にこれぞルーブというか。一生懸命やってる人達が何故か面白いんだけど別にふざけてる訳ではないというのがルーブにおけるコミカル要素だと考えています。
しかし状況は良化せず。ミオさんのクリスタルに封印して追放するという考え、ツルちゃんの完全消滅させなければ根本が解決しないという主張。どちらも正しい、だからこそぶつかり合ってしまうのだろう…(どこのハイパーエージェントじゃ
ここもどちらかの意見を通した結果一方的に良くなるor悪くなるという流れでなく、両者共に正しい側面があるがどちらかだけでは解決しないという現実でもよく見る光景に感じました。純度100%の悪が存在しない世界観を貫いてます。
グルジオレギーナは2回目の強化。回想ではあたかも宇宙から降って来た大怪獣と言わんばかりのグルジオボーンでしたが、地球をルーゴサイトから守る為に戦ったツルちゃんの変身体であることは既に明かされています。
グルジオキングは愛染社長がのせられるかたちでの変身でしたが、今回は新生ロッソとブルとの決着というタイミング。ボーン→キングの変化とは比較にならない大変身、銀色トゲトゲレッドアイと凶悪な姿ですが、グルジオ特有の青いラインが目元にもあり涙を浮かべている様。そんな恐ろしくもどこか悲しげな白銀の女王を描いていきます
次回予告で映った姿をメイン資料にしつつもどうしても不明瞭なパーツはある…ということでいつも通り児童誌とソフビの双璧で制作に臨みます。
足元だけでなく尻尾もソフビを知らないと見逃すレベル。まぁいつもそんな感じですけどね…
まずは下書き。いつもここまで描いてから改めて線を太くしてます。人によってはいらん工程ですが色のはみ出しが嫌だったのが発端だったりします。個性にも出来そうだったので。
さて今回というか以前から頭部から長い角が伸びてる怪獣紙に収め辛い問題がありまして。いつも横長B5構図に無理矢理収めてスキャン後に正方形にしてるので今回は逆に縦長構図で描いてみたんですがまぁ横が寂しいんですわ
首から尻尾のラインは綺麗ではありますが流石に収まりが良過ぎて空白が気になります。ではどうするか。
足しました(分かり辛い ↑
あくまで正方形構図では空白が目立つだけであり、紙の上では余るスペースもあります。そこに新たにパーツを描いて、PC上で付け足すという方法。両肩に大きなパーツがあるデザインで良かったです。
こうして課題もクリアし塗りに入ります。
目元アップ。赤い光の照り返しを申し訳程度に。舌は多分もっと灰色に近いんですがこれまでのグルジオ絵に従って青くしてます。
口内、喉奥には機械っぽいアレンジを。
いきなり描き切ったパーツを見せましたが、塗りはやや濃い灰色で明暗分けしてから薄い灰色でコントラストを調節、その後、より濃い部分には相応のペンを使い、薄い茶色や紫で表情を付け加えるという流れ。
出来上がりはこんな感じ。黒い体表も似た色を使ってますが、こちらは色の差を抑えたり茶系を多く使ったりしてます。
足はこれまでグルジオと似た形状。体表に走る青いラインも描き慣れました。薄い青で点々と引き、濃い色を選んでいきます。彩度の高い青を使うととても美しくなります。
尻尾。ソフビのお陰で形状もしっかり再現。まぁソフビと着ぐるみが違ったら(たまにある上に塗り分け的な違いもある)おしまいなんですけど、メインの上半身が着ぐるみ順守なので問題ありません。そういった2つの造形物を一体にまとめられるのも絵の良いところです。
ウルトラマンR/B23話に登場した超鎧装獣グルジオレギーナです。キングの先の最強形態、白銀の鎧に体表の青いラインがとても美しい…
— ガルシア@複眼とベルト描き込むマン (@garcia1053) December 8, 2018
刺々しい凶悪な姿ですが目元の涙を思わせるラインがツルちゃんの境遇と重なります。金属光沢も強調しつつ悲しさや弱さ的な表現も混ぜてみました。 #ウルトラマンルーブ pic.twitter.com/mqQoDlflGK
そんな感じで完成。
当記事やpixivで載せている背景付きバージョン、いつも劇中再現を意識して背景を付けますが今回は良い素材が見つからなかったので夜にしてみました。自分でも写真撮りに行ってみようかしら…
既に姿を現したルーゴサイトですが、そちらも来週にはお見せ出来るかと思います。ルーブも残り2話、皆で見よう。
それでは、また。