絵描きはつらいよ

ツイッターで公開した絵の補足やブログ限定の絵の公開(予定)をしつつ、特撮作品の解説や感想なんかも絵を交えて出来れば良いな…というブログ。

No.053 キーラビーコン

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 フュージョン怪獣を取り巻く戦いの元凶・ゼットルギエル。彼の持つ膨大なデータから導き出されたのは実現直前まで構想されていた計画の一端だった——。

 

 

 

 

 

 予定よりも報告が遅れてしまって申し訳ない。正直に記すと、データ発掘中に事故が発生していた。未発見のデータも含めあらゆる情報が消去されかけるという思わぬ事態に見舞われてしまったが、こちらの職員の尽力によりどのデータも完全に消失することなく回収する事が出来た。

 恐らくゼットルギエルが他者にフュージョン怪獣の情報が流れる事を懸念して仕掛けたトラップと考えられる。ある程度想定はしていたが、今後はこういった不慮の事故を前提としてより注意深く探索を続けていく。

 

 

 

 

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 事故発生及び鎮静の報告も終わったので本題に入る。前回も書いた通り雷属性の怪獣を紹介しよう。

 

 光熱怪獣キーラ電波怪獣ビーコンの融合であるキーラビーコンだ。かたや強烈な光を放つ個体、かたや電波を操る個体で双方共に直接的に電気を司る怪獣ではない(キーラに至っては炎属性的な側面もある)。

 三つ目、体中の発光体からの閃光といった芸当を持つだけでなく、ビーコン譲りの複数のトゲアンテナを利用した交信、電波傍受といった能力を持っている。前回紹介したマグネレドータス他雷属性怪獣のエネルギーを利用した超長距離かつ長期に亘る本拠地との通信も目的としていたが、現時点で発見された同属性のフュージョン怪獣の数が少ないことから実用が先送りにされたと推測する。

 キーラビーコンやマグネレドータスは過去に発見されたレッドエレキングネロンバッサーといった雷属性怪獣と比べ対怪獣戦以外の性能を意識したスペックを見るに、他宇宙への侵攻の為の偵察・先遣隊として使う目的があったと考えている。基礎的な戦力とは別の、多機能怪獣部隊を編成する狙いがあったと推測出来る。結果的に実現出来なかったとはいえ、より先を見据えた侵略計画がこの先見つかる可能性が高い。

 

 戦闘力については特に突出したものは無い様に思われたが、相手の怪獣を一時的に行動不能、又は命中率を低下させる能力に優れている事が分かった。強力な光で目を奪っている間に相手の映像を本部に送信、撃退法を練る時間も稼げるし、戦闘後の多方面における準備も可能となる訳だ。直接的な電波送受信の妨害対策は勿論だが、敵怪獣の戦闘力を著しく下げる上で重要な耐久性も備えている点にも注目したい。

 必殺技は通常時よりも更に高光度、高熱を誇る発光で敵を焼き尽くすバーンアップノヴァだ。スペック上では普通の攻撃力を補う高威力の技で、耐え切った相手にも火傷や命中率低下効果をもたらすだけでなく複数の相手を同時に攻撃出来る利点がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宇宙船救助命令

宇宙船救助命令

 

  Q星にて砂地獄怪獣サイゴと戦っていた光熱怪獣キーラ。初代ウルトラマンも苦戦したパワーを秘める他、また別の場所で怪獣と戦っていたという情報もある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怪獣チャンネル ?電波怪獣ビーコン登場?

怪獣チャンネル ?電波怪獣ビーコン登場?

 

  電波ジャックで混乱を引き起こしウルトラマンジャックの敗北を全国に放送するという思わぬ勝利の宣伝を果たしたビーコン。この能力は宇宙的に見ても有用らしく、ウルトラマンベリアルも悪用していた。

 

 

 

 

 

 

 報告は以上となる。毎度書いている様に緊急性は無いとはいえ、次回以降の報告もまた連絡なく遅れる場合があるのも先に断っておく。

 

 電磁力、電波といったものを利用するフュージョン怪獣を紹介してきたが、次回はまた違うタイプの雷属性怪獣のデータを公開する。更に次の怪獣の公開を以て一旦雷属性は区切り、別の計画に関わるであろう怪獣の紹介に移行する予定だ。

                                   以上