絵描きはつらいよ

ツイッターで公開した絵の補足やブログ限定の絵の公開(予定)をしつつ、特撮作品の解説や感想なんかも絵を交えて出来れば良いな…というブログ。

No.058 ベゼルコーピス

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 フュージョン怪獣を取り巻く戦いが終わり平和な宇宙に眠っていた数々のデータ。ゼットルギエルの遺産を今、解き明かす時——。

 

 

 

 

 

 前回に引き続き、毒属性怪獣のデータを報告する。相変わらずフュージョン怪獣の脅威が再来するという危惧を抱いている者は少ないが、近い性質を持つ怪獣の出現に対してヒントになる可能性もあると上層部には伝えている。

 前回と前々回では寄生による惑星侵略その環境下での戦闘という目的で提案された怪獣のデータを紹介したが、今回もまた特殊な位置付けであると推測し当報告書にまとめた。

 

 

 

 

 

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 本題に入る。注目点は「群れ」である。

 

 怪獣兵器スコーピス宇宙悪魔ベゼルブフュージョン怪獣・ベゼルコーピスだ。主を持つ尖兵怪獣同士の融合となるが、データ上では無数の群れが確認されているという共通点からか相性は良いとされている。

 相性が良いとはいえ大量に存在する事がアイデンティティの1つである種を1体の怪獣にしてしまうのは如何と思われたが、どうやらこのベゼルコーピスによる戦闘部隊編成が目的だったらしい。怪獣がそもそも一騎当千というイメージが強い中、ゼットルギエルは均一な戦闘力を持つ怪獣だけで行う侵略活動も視野に入れていた。

 更には単なる尖兵怪獣を選ぶのではなく、実際に惑星を壊滅させた実績を持つスコーピスと、治癒の難しい毒を持つベゼルブを合わせる。こうして劣悪環境でも戦える毒属性怪獣という別作戦にも参加出来るフュージョン怪獣が出来るという訳だ。

 大量に素材怪獣を手に入れるハードルが高く実現しなかったと推察出来るが、この調子では今後も未遂計画が大量に暴かれるのは想像に易くない。

 

 複数体を生み出す計画があったとはいえ対怪獣戦を踏まえたベゼルコーピスは単純な戦闘力も高い。攻撃と素早さに特化しながらも特定のステータスが破綻している様子も無く、非常に扱いやすいスペックを誇る。両腕と前方に出る尻尾の先端の針からは敵怪獣を操る毒を流し、毒又は混乱状態にしてしまう。そしてベゼルコーピスを複数編成する事でお互いのステータスを上昇させるスキルを持っている事も判明。最低2体でも十分に真価を発揮出来るだろう。

 必殺技は喰らった相手の装甲を一瞬で風化させるポイゾニックボンバー。威力こそ低いが相手の防御を大幅に下げ、後続のサポートとなる大技だ。ベゼルブ譲りの毒で相手を弱らせていれば尚更決め手となるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 怪獣兵器スコーピスはサンドロスによって生み出された昆虫型怪獣であり、光線により草木や建造物を砂に変え惑星を死に追いやる。「腐食」という意味ではベゼルブとは違う意味での毒を持つと言えるのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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  宇宙悪魔ベゼルブはベゼルブクイーンの下で争乱を巻き起こした怪獣。クグツ毒は命の樹の果実による解毒が可能だが、双方の関係については不明瞭な点も多い。

 

 

 

 

 

 

 報告は以上である。

 

 毒属性の怪獣については次回で一区切りとなるが、最後に紹介するのは毒属性を持たずしてその性質を含むという特殊なデータを持っている。怪獣の持つ属性についての見解も含めて今後の内容にも触れていく所存だ。

                                    以上