No.009 ゾンボーズ
「シーボーズさん!ゾンバイユさん!」
「亡霊の力、お借りします!」
今回のフュージョン怪獣は、幽霊怪獣「ゾンボーズ」。墓場からのはぐれ者と宇宙に死を広げる幽霊船の融合です。
怪獣墓場という安らぎの場から離れ孤独の影をまとうシーボーズ。ゾンバイユにとってはそういった者と体を共有するのが都合が良いのでしょうか、相性が何故か良いことが判明したのです。ゾンバイユに由来する強靭な四つ足と頭部も覆われ邪悪にも見える表情が特徴。その容貌は鎧を着込んだ反骨怪獣。しかしゾンバイユがシーボーズを支配しているかのよう…。それでも、前回言ったようにこの力を使うのはあなた自身。決して魂を抜かれることのないようご注意を。
パワフルな下半身により巨体に似合わぬスピードを発揮出来る怪獣になったゾンボーズ。持久力こそ皆無ですが、優秀な攻撃力を利用すれば多くの局面において活躍出来る有望株です。ゾンバイユの能力なのか、相手を時々無力化し戦闘を終わらせることもあるそうです。
必殺技は「ゴーストピンチャー」。オーラ化した体を分裂させて双方向からの攻撃で敵を挟み撃ちにする技です。その名の通りに相手を挟んで潰す凶悪な技。オーラに触れるだけでも生気が奪われてしまうため、じわじわと死んでいく者も少なくありません。恨みを感じた敵がいましたら是非この技で圧死させてみても良いかもしれませんね。
「俺の名はDr.JJ。そろそろこの流れも定番になってきただろう。俺としては新たに助手を迎えたいところなんだが…待ってるぜ…」
①優秀なアタック&スピードで短期決戦を目指せ!
「見た目以上にスマートな戦いが可能な怪獣だ。体力がないから勇気ある戦いになるだろう…だがこんなもんじゃない、本当の地獄は…」
②性質:陰鬱
「陰鬱…役に立たなさそうな性質だが、非常に厄介だ。まず回避率が上がる。加えて相手は命中したかどうかに関わらず攻撃をする度に攻撃力が下がっていくのだ。その代償としてこちらは常に必殺技の威力が下がってしまう上に、時々こちらの攻撃が失敗してしまう。自分にとっても厄介かもしれないが、必殺技に頼らない戦い方が出来れば有利な性質とも言えるだろう」
③戦闘そのものを無効にすることも!?
「さっき説明もあったが、ゾンバイユ由来の能力により相手の生気を奪い戦意を喪失させ、強制的に戦いが終わる時がある。誇り高い戦士としてこれほど不本意なことはない…格好悪いよ…。だがもしどうしても戦いたくない状況にぶち当たった時はこの力に頼るのも一つの手だ。これ、バトルのアドバイスか…?」
「要するに…
攻撃力と素早さだけでなく、陰鬱の能力も使いこなせ!
と言ったところか。中級以上のヤツでスリリングな戦いをしたいなら正にうってつけというわけだ。戦いに対して消極的な面があるのは気に入らないが…とても良い闇を抱えているところは…悪くない…」
「以上だ。次回も頼むぜ…」
「哀愁と愛嬌を併せ持つシーボーズ。映像での登場は少ないものの人気はかなりあるようだな、うらやましいぜ…」
「そしてゾンバイユだが…商品が圧倒的に見つからねぇ…何でだよゾンバイユ!何なんだよ!…かつてウルトラモンスター超全集にて立体化されたようだが誌上限定商品だったらしい…。だが大怪獣バトルでのカード化はあったはずなんだ…持っているヤツは大事にしておけ…気を失っているところを奪うようなヤツもいるからな…おい、そんな目で俺を見るな」
如何でしたか?次回もお楽しみに。
次回のキーワードは、「地獄」「無双」。