絵描きはつらいよ

ツイッターで公開した絵の補足やブログ限定の絵の公開(予定)をしつつ、特撮作品の解説や感想なんかも絵を交えて出来れば良いな…というブログ。

No.060 ガピヤボリック

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 フュージョン怪獣を取り巻く戦いが終わり平和な宇宙に眠っていた数々のデータ。ゼットルギエルの遺産を今、解き明かす時——。

 

 

 

 

 

 

 これまで4体のフュージョン怪獣のデータを報告しつつ惑星寄生、劣悪環境での戦闘、複数編成前提の能力等を絡めて1つの侵略計画についての言及をしてきた。また、同じ毒属性を持つ怪獣でも厳密に言えば毒の種類に限らずその性質を以て毒という分類をする。毒物を持っているからではなく、生物的又は健康的な面から見て有害、有毒である事も重要であるという点も改めて記しておく。

 

 打って変わって今回は他の怪獣群との関連性が低く、単独で取り上げるデータである。

 

 

 

 

 

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 半機半獣のコンビが融合、互いの能力を引き継ぎつつ新たな戦法も身に付けた1体だ。

 

 奇機械宇宙人ガピヤ星人サデス奇機械怪獣デアボリックによるフュージョン怪獣・ガピヤボリック。合体技も持つ2体なので必然的な組み合わせと言えるだろう。名前の通りサデス本人でなくとも融合は可能だが、デアボリックとの共闘経験、性格といった能力向上に繋がる要素が多く個人名での記録となっている。

 

 これまで戦闘以外の計画、作戦も交えて能力を解説してきたが今回は特にそういった項目が見つからなかったので、初期に確認された対怪獣戦向けの未実現フュージョン怪獣と考えられる。ただ、宇宙空間での戦闘、長距離移動について触れられているメモも残っており、今後ガピヤボリック以上に特化したデータが発見される可能性は高い。

 また、実際に戦力として採用されなかった理由だが、サデス本人のデータを手に入れる困難さ、サデス以外のガピヤ星人でもサイボーグか否かで能力が左右する点、仮に融合が出来たとしても感情的な制御が難しい点等が挙げられる。ゼットルギエルとしても配下として管理するのはやや不安があった、というよりは脱退、反乱のリスクを極力避けたかったと推測出来る。これについては私も概ね同意だ。

 

 それでは戦闘能力について解説する。平均的な数値か少し劣るレベルのスペックに反し必殺技は非常に高威力となっている。またそのポジティブさ故か戦闘中の能力低下を受けない。右腕の巨大な鉄球にはデアボリックの意識が宿っており(これもゼットルギエルが実戦採用を見送った理由かもしれない)、数ターンなら分離して連携も可能だ。更には体力が満ちた状態であれば戦闘不能になっても復活が出来る。これは体力半分の状態で蘇るので万全ではないが、より多く攻撃のチャンスを得られる心強さがある。

 必殺技はスターライトハンマー。デアボリックが使っていた宝石化光線・ジュエリックブリーズを浴びせ、より大きくなった鉄球で相手を叩き潰す規格外の技である。発動後は素早さが下がるが鉄球に残った宝石が殺傷力を上げ攻撃アップに貢献する。ハイテンションなフュージョン怪獣らしい派手なビジュアルも必見だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ガピヤ星人サデスはウルトラマンオーブと戦い、弟アベルはフーマと戦っている。他にサイボーグ化した個体がいるかは分からないが改造前の状態と類似した宇宙人もいるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルトラマンオーブ ウルトラ怪獣DX デアボリック

ウルトラマンオーブ ウルトラ怪獣DX デアボリック

 

  デアボリックは万物を宝石化する力を持った個体や時限式で怪獣の姿に変貌する個体が確認されている。肩書きが違う点からデアボリックを量産してばら撒いている種族がいるのだろうか。今後もデータ収集な必要な怪獣だ。

 

 

 

 

 

 

 

 報告は以上。

 

 次回から2体程、風属性の性質に注目しながら怪獣を紹介する。これまで風や天気の力を攻撃に転じる怪獣が多かったが、それ以外の傾向についても解説していく。

                                    以上