No.062 マハゲータン
フュージョン怪獣を取り巻く戦いが終わり平和な宇宙に眠っていた数々のデータ。ゼットルギエルの遺産を今、解き明かす時——。
前回のダークアイロストに続き今回も風属性怪獣を紹介する。風属性の持つ静かな一面とダークファウストの影、闇が重なって生まれたフュージョン怪獣に対し、今回は透明化能力や妖怪的な要素が大きく現れた姿となっている。早速見て頂こう。
忍者怪獣サータンと伝説悪鬼マハゲノムが合わさったマハゲータンだ。鬼の様な天狗の様な、それでいてサータン譲りの長く伸びる鼻は健在という強烈なフュージョン怪獣となっている。
マハゲータンは恐らくサータンの透明化能力を更に発展させる目的で考案されたデータの1つと思われる。前回触れた風属性の隠密性にも繋がる上、偵察作戦等にもうってつけの存在となる。ここまでは想定内であったが、素材としてマハゲノムを採用された理由は非常に曖昧だった。能力の類似性、遭遇や共闘といった過去のデータを踏まえてもフュージョン怪獣として融合するにはあまりにも材料が少ない。
私の仮説だが、妖怪的な容姿が鍵だと考えている。先程言った通り鬼、天狗といった地球の架空生物の意匠が見て取れる。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」と言う様に不安を煽る風の音が化け物への想像を駆り立てる。経緯は逆だが風→妖怪という一種の形式を利用して、妖怪的な風貌から風属性としての特質を強化し風属性怪獣として実体化をより安定させる狙いもあったのではないだろうか。
結果的に実現しなかった為上記の説どころか実際にマハゲータンを生み出せるかどうかも非常に怪しくなってしまった。しかしこれまでも2体の素材怪獣の関連性が薄い例はいくつか確認されており、外見に関わるフュージョンというのも重要な項目なのかもしれない。
話は変わり戦闘力について解説する。風属性ではお馴染みのスピード特化だが、必殺技の威力を抑えたステータスにする事で他の数値を平均値でキープしているバランス型だ。再三述べている透明化も1回の戦闘において3回程使用可能、回避率を上昇させる。また、鼻と尻尾が非常に強靭かつ機動性に長けており、2回攻撃スキルも持っている。麻酔弾が効かなかったマハゲノムの性質を受け継ぎ眠り、麻痺といった状態異常に対する耐性も強い。
必殺技は前述の連続攻撃スキルを応用し鼻、尻尾、頭部の角で連続攻撃を繰り出す鬼角惨連撃。必殺技を3度当てる事になるので、何度かダメージを無効化する能力を打ち消す事も可能だ。透明化に連続攻撃と実に危険な忍者鬼獣と言える。
サータンはベムスターに続いて地球に降り立った宇宙怪獣。ただ透明になるのではなく壁抜けや瞬間移動も可能とする為、忍者と呼ばれるのも分かるものだ。
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マハゲノムはウルトラマンコスモス、そしてヤマワラワという妖怪と戦った。コスモスは他にも妖怪の様な怪獣と遭遇、戦闘する機会も何度かあったらしい。
以上が報告内容となる。
次回は単独で発見されたデータを公開、更にそれ以降の流れも少し解説する予定だ。幕間的に紹介した怪獣が新たに見つかった計画の方向性を決める役割も担っていたとは驚きだ。詳しくはまたその時報告させてもらう。
以上